2009年7月13日月曜日

人生でまたとない時間 -Emperor and Empress-

7月3日からカナダを訪問中の天皇、皇后両陛下についての話題は、日本でどれほど取り上げられているのかわかりませんが、ここカナダ(バンクーバー)では毎日のように、多くのメディアがトップニュースとして伝えています。色々な人たちと話す中で、カナダに住む日本人はもちろんのこと、現地の人々の高い関心を寄せている印象があります。

前半はカナダの東部を訪問、10日からバンクーバー、ビクトリアのある西へと移動。私の年齢でも場所を点々と飛び回るのはけっこう疲れるのに、分刻みのようなスケジュールをあのお年でこなしていることに、尊敬の念をいだいてしまいました。しかも、疲労の様子を見せず、いつも笑顔。新聞の一面にある大きな写真を見る度に、本当はとてもお疲れなのだろうな・・・と思わずにはいられませんでした。

そんな天皇、皇后両陛下をバンクーバーでお迎えするチャンスをいただきました。日本のテレビで観ていた日本の国旗を振っている国民の姿、その1人になったと言えばいいのでしょうか。

7月12日は日本語学校に両陛下がご訪問。以前七夕まつりについて触れたと思うのですが、その日本語学校です。幼稚園の関係者として仲間と事前に登録し、当日は到着予定50分前から関係者枠としてロープが張られた中で、前から2番目で待機。恥ずかしながら、カメラと望遠レンズもちゃっかり用意。

日本の国旗とカナダの国旗(それぞれが基調なので調和してる)を持って待つ多くの日本人。こんなに日本人がいたのね!と思う程でした。学校ということもあって様々な年齢の生徒たちの姿も。


そして時間が近づき・・・

厳戒体制の中、POLICEの白バイが数台列を成して学校前の狭い道に入ってくると、「来た、来た!」と歓声があがり、次々に黒塗りの車が続いてやって来ます。どの車に乗っているのかわからず、しかも黒塗りの車が二列になってしまい、せっかく学校入り口の道路を挟んで真ん前に陣取っていたにも関わらず、向こう側が見えない。後ろからも「見えないじゃない!」「このでかい黒い車どいて!」なんて声が聞こえてくる始末。でも、車を降りた天皇、皇后のお姿がチラっと見えた途端、一気に場の空気が変わり、黒塗りの車が一時的に去ってくれたお陰でしっかりとお二人が見えました。お付きの人々に囲まれながらも、そこにいる全員にご挨拶するかのように、向きを変えては笑顔で手を振っておられました。

大歓迎とはまさにこのこと。
「きゃー!」「美智子様〜!」「天皇陛下、ばんざーい!」の声の嵐ー。



何といえば言えばいいのでしょうか・・・。
出待ちする人々の雰囲気だけ見ると一見、どこかの有名人を出迎えているようですが、天皇、皇后両陛下のお二人がその場に現れただけで、も違えば人々の反応もとてもデリケートな感じなんです。こんな貴重な機会を逃したくない一心でこの場所に来たけれど、自分が日本人としてここでお出迎えできた嬉しさと、天皇と美智子様の心からの笑顔に予想以上に感動した自分がいました。お二人のお人柄がにじみ出ていましたね。天皇が美智子様を常に思いやっている姿もほんの短い間に垣間見る事ができ、普通の素敵なご夫婦である一面に触れ、胸が熱くなりました。


一緒に行った友達とは、その後ずっとこの話題で持ち切り。いつまでも感動覚めやらず・・・。

今日は、ブリティッシュコロンビア大学を訪問した両陛下。まだ皇太子だった天皇が56年前に訪れた場所で、今回は美智子様を連れての思い入れのあるご訪問だったのでは。Nitobe Gardenという日本庭園でその様子を見ていた私の彼は、な・・・なんと、天皇からお声をかけられたそうな。その後美智子様とも握手したようです。何とも羨ましい!その話を電話で聞いた後、すぐにオフィスまで駆けつけ、その手を握らせてもらいました。ミーハーですみません。

明日カナダを去る両陛下に、二人してまたお会いしたい!と気持ちが高まり、滞在しているホテルにまで足を運び、最前列でホテルへのお戻りを待ちました(20分程)。昨日より人が少ないけど、セキュリティやお付きの車は昨日並み。でも、ぴったりとホテルの入り口前に停めた車から降りた両陛下を、1メートルの距離からお見送りできました。近距離でお二人に精一杯手を振り、またお二人の笑顔も拝見し、人生で二度とない経験をできて体が震えました。

帰り際、日本からのお付きご一行様と思われる関係者数人がタバコを吸っていて、休みなくお仕事されてるみなさんについつい「お疲れさまでした」と声をかけてしまいました。任務が明日で終了な方もいれば、ある方々は明日からハワイへ移動だそうです。

天皇はカナダ訪問をとても喜んでいらっしゃるとのこと。明日午後からのハワイご訪問も引き続きよいものとなりますよう願っています。


4 件のコメント:

  1. すごーい!!
    3年前、トーマスとドイツ人友達と皇居へ手を振りにいったけど、めっちゃ遠かったー!!

    すごい近くで会えたなんてすごいね、しかもダンカンちゃん握手しちゃったのー!!!??
    浦山氏い!!

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  2. やっぱりそうか~。休暇を一足早く二人で切り上げてきたって理由。天皇・皇后両陛下が訪れた日本語学校ってまりえのボランティアしてた学校だったんだ!てっきりバーナビーにある日本語学校かと思った。両方だったのかな

    すごい貴重な体験だね!また会ったときに詳しくその感動を伝えてください

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  3. >ゆり
    そっかそっか、皇居で手を振ったことがあるんだね!昨日のホテル前なんかは、かなりの至近距離で、天皇・美智子様も私を見て下さったはず!とかなりの確信があるよ。本当にこんなことは人生で二度とないだろうな・・・

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  4. >aki
    バーナビーは日系プレースに訪問したようです。日本語学校は、ガスタウン近くのだけだったと思うよ。大げさに聞こえるかもしれないけど、予想以上に心に残る出来事・・・逆に夢のような出来事だったかも?是非今度その感動をお話させて♪

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