2011年9月30日金曜日

北海道 函館の旅 - 3日目

9月24日函館の旅、3日目です。

本日は函館から北へ車で1時間程走らせたところにある、大沼へ。

と、その前に昨日行きそびれてしまった、函館市内のベイエリアにちょっと寄ることに。
このベイエリアは函館港のある海に面していて、赤レンガ倉庫が並ぶ複合スポットです。

七財橋からの一枚。後ろには函館山がそびえてます。

カフェにレストラン、おみやげ屋さんが集結していて、一見横浜の赤レンガ倉庫を思わせる雰囲気ですが、こちら函館の方が赤レンガ倉庫の数は函館の方が多く、さらに周辺に古い建物が残されていて、より歴史を感じる気がします。



夜になるとライトアップされるこの赤レンガ倉庫近辺は、港が近いとあって、とてもきれいで幻想的なので、昼だけでなく夜に訪れるのはオススメです。

大沼に行く前に一つ観光スポットをおさえておこう、くらいの気分で酔ったベイエリアですが、赤レンガ倉庫で売られているお土産の種類が豊富だったもんで、ROYCE六花亭花畑牧場のお菓子とお目当てのものをけっこう手に入れてしまいました。

隣接駐車場、9:00から営業していて朝早めに到着したから余裕で駐車できたものの、やはり私たちが大沼へ去る11:00頃には空車待ちの車が列をなしていました。さすが、週末の人気観光スポット。早起きは三文の得!ですね。

大沼へ到着してすぐに向かったのは山川牧場。やっぱり、北海道といえば牧場でしょ〜♪
ちなみに大沼で何をするかは全くの無計画で、行き当たりばったりの日帰り旅行でした。

搾乳牛舎では大き〜な牛たちがお出迎え。

茶色い牛もいいけど、私の中で乳牛といえば、この白&黒の牛。
大きなお尻が重そうです(笑)。あ、人のこと言えないか。

子牛のアパートと呼ばれる子牛の小屋にはかわいい子牛がのんびり暮らしてました。

牧場の搾り立てミルクを使ったソフトクリームと、ビン入りコーヒー牛乳をいただきます。

大沼はほとんど海が見えませんが、駒ヶ岳山麓、湖沼など大自然を楽しめるリゾート地で、国定公園にも指定されています。

大沼・小沼・じゅんさい沼という湖を巡る遊覧船があったり、湖畔や湖をつなぐ島々を散策できるコースがいくつもあり、妊婦でなければ気軽に散歩したいところでしたが、せっかく車もあるし、体になるべく負担のないようにと、国定公園の周辺をドライブすることに。

コンクリート整備されてない山道を登り、日暮山の山頂から撮った写真です。
湖と山の景色、本当に自然がいっぱい。

函館から大沼に向かっていた時から見えていた、駒ヶ岳の尖った山頂。
車で行ける所まで行ってみたくて、これまた砂利道を登りました。

この休憩所からは徒歩でしか上を目指せません。なんと、観光バスからシニアの方達がぞろぞろ降りてきて、ステッキを借りて山頂を目指して歩き始めていました。みんな元気〜。

山を下りて、国道沿いで農家直売の野菜が並んでいるのが目に入って、ついつい寄ってしまう。

スイカもあれば...

かぼちゃもあり。夏から秋へ、季節の変わり目なんだなぁ。

農家のおじちゃんが「こりゃ、食べられないよ。最近流行りのハロウィン用だからね。くり抜いたりすんのよー」って得意げに教えてくれたのが印象的(笑)。”最近流行りの”っていう言葉もおかしいけど、隣にいる夫は見るからにハロウィン文化が根付いてる欧米人なのに、そんな彼の前でハロウィンを語っちゃうおじちゃん・・・微笑ましい。

9kgあるかんぴょうから、またまた小さなハロウィン用のかぼちゃまで。

茹でたとうもろこし、美味しそうで誘惑に負けて買っちゃった。
おばちゃんが白と黄色両方を味わえるように、一本オマケしてくれた♪

袋いっぱいの新じゃが、安いので思わず買ってしまった...(次の日飛行機で帰るというのに)

野菜をいくつか買ったところで、今度は湖畔一周のドライブへ。

海とは違い、波の立たない静かな湖が緑豊かな自然に囲まれて、とってものどかでゆったりした時間が流れてる。湖畔はキャンプ場が多く、テントが目立っている箇所もありました。カナダで代表的なアウトドアといえば、キャンプ。東京に引っ越してきてからは、すっかりそんなキャンプとは程遠い生活をしていたので、ちょっと懐かしい光景だったかも。


湖畔をドライブ中、木々の茂みに無造作に置かれた古い新幹線が目に入る。運転中の彼は気付かなかったけど、通り過ぎた瞬間、あまりの違和感に「ん?今、新幹線があったよ?」と思わず口にする私。道を戻って、その方向へ行ってみると、流山温泉の施設と流山温泉駅(今でも電車が走っている)が。


新幹線は、脇に展示されているだけの、以前東北新幹線で使われていた200系の新幹線車両でした。希望すれば、鍵を空けて中を案内してくれるようです。

そろそろ夕方。湖を一周したところで、函館へ戻ります。
私は今回の旅で運転をする予定はなかったのですが、ビール好きの夫が車を運転するために全く地ビールを飲めないのが可哀想で、この日の晩は私が運転を代わって、HAKODATE BEERのビアホールで地ビールを飲んでもらいました。

このビアホールも、赤レンガ倉庫周辺にあります。

4種類のテイスティングセット。ここのビールはドイツスタイル。
ソーセージによく合う!って言ってました。


海鮮に洋食...食べたかった物を一通り食べて、もう何を食べたらいいのか、何を食べたいのか分からなくなっていたので、函館山に登った時に見かけた「ごはんカフェ sugar」という小さな一軒家風のカフェで夕食を食べることにしました。
こじんまりした店内。天然木の家具に、センスの良い小物。それに静かでとっても落ち着く空間でした。

メニューはとってもシンプル。

かつライス(みぞれ風)

偶然にも実家の母が作るパスタと全く同じ味付けの「ブロッコリーと海老のパスタ」にも出会いました。

今夜は函館最後の夜とあって、夜景を見納めするため、ライトアップされた赤レンガ倉庫、そしてそれを遠くから眺めるために八幡坂へドライブ。ベイエリアも元町は道が碁盤の目になっているし、何度も車で通っていたのでかなり慣れたもので、初運転の私でもスイスイ。


無事にホテルに戻って、今日の収穫にうっとり。北海道らしい買い物...ですよね。

今日も無事終了です。明日、東京へ帰る日・・・

2011年9月27日火曜日

北海道 函館の旅 - 2日目

9月23日(金)。昨日の曇りにかわって、2日目の函館は晴れ♪
朝起きると、昨晩食べ過ぎて疲れきったお腹は、ぐっすり寝たことでようやく落ち着いていました。

青空と青い海が眼下に広がる露天風呂、入らなきゃもったいない!ということで、早朝からゆっく〜り温泉タイム。晴れてても外気温は低く、これまた温泉に入り甲斐のある気候でした。

温泉の後は・・・本来なら楽しみな朝食の時間。でも食べきれない程の魚介尽くしの夕食がフラッシュバックして「もう魚料理はいいや....」とカラダも気分も海の幸に対して拒否反応が(笑)。東京にいた頃は、あんなに海の幸を楽しみにしてたのに(涙)。

ここは、朝食でも新鮮な海の幸が食べられる、というのがウリなんです。
特に、朝揚げされたばかりの旬な山盛りイカ刺身(下の写真↓)がとっても人気なんですって。

普段から朝食は洋食派の私、旅先での和食の朝食はいつも新鮮味があって楽しむのですが、今回ばかりは、煮付けなどもとっても重く感じてしまいました。夫も「洋食が恋しい....」とポツリ(笑)。

またまた食べきれなかったけど、半透明でいかにも新鮮なイカ刺は、甘くて弾力があって確かに絶品でした。

それにしても、津軽海峡を眺めながらの食事はなんとも贅沢な時間。
この日は晴れていて、青森の下北半島・津軽半島が両方くっきり見えていました。

宿を後にした私たちが向かったのは、その晩に夜景を観に行く計画をしていた函館山の山頂。
4月25日〜10月15日の期間、山頂に続く観光道路が17:00から22:00まで自家用車での通行が禁止されてしまうのですが、日中はドライブが可能なのです。

函館の街が360度一望できる、絶景スポットの函館山。

函館湾と津軽海峡に挟まれた街は、まさに地図などで見る北海道の南端なんだな〜と感慨深かったです。

お次は元町観光。
函館は1859年、長崎や横浜とともに開港して外国文化が古くから根づいたため、今でも異国情緒あふれる街並が残ってます。

教会や洋館、領事館が多く、昔の建物がそのまま残されていたり、市電(車両もとても古い)がまだ走っていて、本当にレトロな雰囲気が漂っていました。

函館ハリストス正教会前の道

函館の街を黙々と描く絵描きさん

カトリック元町教会... 前のソフトクリーム屋さんにて
無添加なのでトロトロ〜柔らかいソフトクリームでした。

八幡坂。坂の上から函館湾が見える、映画やCMにも登場した有名な坂なんだそう。

そう、ここはけっこう坂が多く、妊婦が長時間歩くには少しきつい地形だったのです。
ほとんど車での移動になりましたが、この他旧ロシア領事館、外国人墓地などにも行きました。

昼食は念願の洋食を創業明治12年、老舗の洋食店「五島軒本店」にて。
(当日の朝まで忘れてたけど)実はこの日、3連休の初日。午後になると人が増えてきたな〜とは思っていましたが、案の定、五島軒では30分待ちと言われてしまいました。

実際は20分程で席に通され、注文したのは、

夫が蘆火野カレー(肝心のカレー、写真撮り忘れました)

私がオムライス デミグラスソース添え

昔ながらのオーソドックスなお味で、懐かしいおいしさでした。お値段もなかなかリーズナブルなのも良いですね。

引き続き、元町観光。

旧函館区公会堂

旧イギリス領事館(中も見学しました〜)
一部中をカフェとして改装し、アフタヌーンティーを楽しめる「ヴィクトリアン・ローズ」もありました。カナダのビクトリアを思い出すイギリス調の内観に、少し懐かしい気分に。

写真でも分かりますが、そろそろ函館山に行こう...という夕方には徐々に曇りになってきてしまい、夕暮れ時から夜景に変わる瞬間を無事に拝めるのかしら・・・という不安が襲います。

日中とは違い、山頂まではロープウェイで登るのですが、山麓の無料駐車場、早めに停めたお陰で余裕でスペース確保できました。この後、ものすごい行列になるんですよ〜。

9月の日没時間は17:50。16:30過ぎには山頂に到着し、夜景に変わっていく函館の街を展望台付近をうろうろしながら待ちます。ーが、先ほどの不安が見事的中。


夕陽が見れないどころか、西の方にある雨雲は遠くで雨を降らせているし、雷が雲の中でチラホラと。しかも、こっちの方向に向かって来てる・・・

ついに分厚い雲が函館の街を覆って、ポツッと雨が顔に当たり・・・

これは気温も一気に下がるし、雨の中外で立ち続ける訳にもいかないので、急いで展望施設内の喫茶店へ避難。屋根の下、絶景を一望できる窓際の特等席は既に人に取られてしまっていましたが、なるべく近い席を確保でき、しばらくここで眺めることにしました。

この後、ものすごい大きな落雷が何度も目の前で発生。さすが、ここ近辺で一番高い場所なだけあって、距離が半端なく近く、音も光もすごい衝撃でした。

お陰で全然夜景の移り変わりを楽しむ余裕もなく・・・雷がおさまる頃には、すっかり辺り真っ暗の夜景になっていました。天気だけはどうしようもないけど...ちょっと残念。


最終的には雨が止んで、夜景を見れただけでもよかったかな。
昼と夜の違った函館の街の姿、両方見るのはオススメです。

夕食はまたもや洋食。いち早く外国文化が根づいた函館では洋食文化も伝統があるようで。
ベイエリアにある、昭和の香り漂うハンバーグ専門店、白凰館 でボリュームたっぷりのチーズハンバーグを。

同じ”満腹”でも、昨日と違って気持ち悪さがないのはどうしてだろう?
カナダではあんなに恋しかった和食、まさか洋食でお腹もお口も落ち着いちゃうなんて。昨日はよほど魚介にやられてしまったのでしょう・・・ 食べ過ぎもほどほどに、ですね。

2日目、終わり〜。

つづく

2011年9月26日月曜日

北海道 函館の旅 - 1日目

9月22日(木)朝、まさに台風一過!

前日の夜はもの凄い勢いの台風15号が関東を襲い、窓ガラスが割れるんじゃないかというくらいの横殴りの雨と風が家に叩き付けていたけど、次の日は嘘のようにカラッと晴れて、気持ちいい青空が広がっていました。

今日から、北海道 函館へ旅行することになっていた私たち。前日の午後は多くの交通機関がマヒ、そして羽田空港で欠航便が相次いで心配しながら一晩過ごしましたが(ずっと天気予報にかじりつき...)、22日の朝には台風は北海道を通過して通常通り運航していました♪

この旅行は、妊娠期間最後に夫婦二人で行く思い出づくりの旅だったので、予定通りの便で向かうことができて本当によかった〜☆

すでに妊娠8ヶ月に入り、妊娠後期に飛行機に搭乗するのはどうなんだろう...と思ったりもしましたが、医師からは「全然問題ないわよ、行ってらっしゃ〜い。寒さには気をつけてね。」というお言葉だけを頂いたので、夫と無理だけはしないように気をつけて、のんびり楽しんできました。

空港ではANA特製のマタニティーマークをもらって...いざ出発。
妊娠中だと事前改札してもらえて、とても助かりました。


私たち二人とも、初北海道入り。(お互いに本州・四国・九州へは足を運んだことがあったのですが、唯一行っていないのが北海道でした)

美しい大自然に、美味しい食材の宝庫。魅力いっぱいの北海道で今回行くことにしたのは、前述にある通り、歴史ある港町、函館です。

羽田から函館空港までは実際1時間で到着してしまいました。早〜い!
気流も安定しててとってもスムーズな飛行で体調に影響全くなし。

到着時刻はちょうどお昼時。早速レンタカーを借りて向かったのは、麺厨房あじさい
北海道三大ご当地ラーメンの一つが、函館塩ラーメンだそうです。

最近は胃が圧迫されて一度に食べられる量が少なくなったので、ハーフサイズの塩ラーメンにしました。あっさりしてるのに、しっかりと昆布の味がして美味しかった〜。

特製ラー油で食べる餃子も注文。

ラーメンは食べたいものの一つだったので、早速クリアできて満足の二人。
お腹がいっぱいになったところで、次に向かったのはトラピスチヌ修道院。日本初の女子観想修道院とのこと。

今でも修道女が厳格な生活を送っているため、修道院内部の見学はできなかったけれど、静寂の中佇む歴史あるレンガ造りの建物や庭、聖堂はとてもステキで、平日で人が少ない時に訪れることができてよかったかも。カトリックの学校に行っていたからか(※私はカトリック教徒ではありませんが)、どこか懐かしい感じもしました。高台にあるので、眺めも最高です。

修道女が手作りしているお菓子(「マダレナ」と呼ばれるマドレーヌ)も販売されていました。

3泊予定のうち1泊は、函館空港やこのトラピスチヌ修道院近くの、湯の川温泉エリアにある温泉宿に泊まることにしていました。ちょっと時間は早かったけれど、修道院をあとにした私たちは、この宿でぐーたらするつもりで、すぐにチェックインしました。

小さな子どもが生まれたら、すぐにはなかなか来れなさそうな温泉宿で、さらには大きなお腹を抱えて公共の温泉風呂に入るのを避けるため、露天風呂付き客室があるところを探し、巡り会ったのが湯元 漁火館

もっと古くさい、伝統的な外観を期待していた私たちには、ちょっと新しめの建物で「あれ?」という印象でしたが、津軽海峡が目の前に広がるロケーションに、檜の香りが漂う内観は期待以上に素晴らしかったです。

この日、天気はあいにくの曇り...でしたが、ということは、ちょっと肌寒くて温泉に入るにはぴったりの気候。部屋に案内されて、すぐに温泉に浸かりました〜。

露天風呂以外に、ここの宿は新鮮な海の幸盛り沢山の食事が評判とのこと。

ただ、量が多いとの声もあったので心配してましたが、本当にこれでもか!っていう程、次々に魚介類が出てきて、申し訳ないけど、全部は食べられませんでした。

そんな食事を一部ご紹介↓

こんなお通しから始まり...


お造りも盛り沢山。海老はまだ生きてました....

キンキの煮付け

牡蠣

アワビとカニのステーキ

くじらの刺身(人生初のくじらさん)

毛蟹のお味噌汁と〆のご飯

はっきり言って、相当きつかった・・・
北海道に来たら海の幸!って、すごく楽しみにしていたけど、量は多いし、魚介づくしで変化もなく、もう途中で「うっぷ...」。軽く、トラウマになりそうでした。唯一の救いは、デザートが果物だったこと。

露天風呂付き客室だと、お料理は質・量共にグレードアップしてくれるみたいだけど、してくれなくても良かった...?聞けば、このコースを完食する人はいないそう。お魚さんには申し訳ないけど、けっこう残しました。でも、お腹がはち切れそうな程、食べました(赤ちゃんもビックリ?)

カナダの産婦人科では生魚を食べるな、と言われてたけど、こっちでは”控えめに”ならOKだったのと、新鮮な食材というのを信じて、妊娠中にしては食べてしまったなぁ。

私の胃は、量にかなりびっくりしたようで、就寝時まで全然消化してくれてなくて困りましたが、落ち着いてからもう一度温泉に入り、なんとか無事就寝しました....。一日目、終了です。

つづく