2011年3月21日月曜日

日本からのおくりもの

先週から連日、ローカルのニュース番組では、もっぱら福島第一の原発のことばかり放映しております。屋内退避を余儀なくされている福島の住民の気持ちを考えると一概には言えないけれど、日本人の冷静さとは裏腹に、日本在住の外国人(もしくは海外メディア)が過剰に放射線の影響を恐れ、やたらとあることないこと語る、もしくは過剰な報道することに疑問を感じてしまうこともありました。

私としては、日本にいるのと同じように、被災地・原発に関する情報や、首都圏の計画停電の情報を偏りなく得たかったので、ほとんどNHKニュースを見るようにして、時たまローカルニュースのチャンネルと入れ替えています。

日を追うごとに届けられる、被災地で避難所生活を送る被災者の悲痛な声。離ればなれになっていた家族との再会、そして奇跡的に生還した人の喜びの声。私なんかが一言で語ることができない現実とは分かっていますが、一つ一つのエピソードに涙して、感動して、一喜一憂する毎日です。


私にとって身近な存在である、東京にいる家族は、いつ実施されるか分からない停電に備えながらも元気に生活しているようで、こうやって当然のように家族が元気に過ごしているのを、幸せに思わなければいけないな、と考えるようになりました。

そんな家族が、たまたま地震が起きた日の午前中に、私がいるカナダ宛に送ってくれた荷物が、なんと通常と同じ約一週間で手元に届きました。母は、まさかそんなことが起きるとは予想もしてなかったから、と送ったタイミングについて少し申し訳なさそうにしていたのですが、何の問題もなく予定通りに配達されたのには、ちょっとびっくりでした。地震の影響もさることながら、日本からの荷物ということで、放射線スクリーニング検査を受けるなど、多少の遅延はするだろうと覚悟していたので...。

中には4月に結婚する友人の結婚式招待状、そしていつものように、海苔、おもち、カレー、ラーメン、日本茶、デパ地下のお菓子などが小さな箱にぎっしり詰まっていました。

余談ですが、ここ数回の荷物は父が収集してきた切手が貼られて送られてきます...
もしかしたら、レアなお宝ものの切手もあったりして

東京は、被災地の人たちに比べたら物資が深刻には不足していないにせよ、むしろそちらの方がこういう食料が必要だったんじゃないの...?と申し訳なく感じると共に、いつも以上に有難さが身にしみました。偶然にも、今売り切れが続出しているレトルトカレーは、箱に入りきらず自分たちが食べることにしたんだとか。ほんと、よかった。


今は徐々に、少しずつではあるけれど、被災地へ物資が供給されているらしいですね。
最近になって、やっと久々の温かい食べ物を手にした嬉しそうな被災者の顔がテレビに映し出されるようになりましたが、これは是非とも心に刻み付けたい笑顔です。当たり前のことが、当たり前ではなくなることで、いかに自分が恵まれているか気付かされるというか。一日三食、ご飯を食べられること、食料が十分にあること、感謝しないと。

また、燃料不足のため暖が取れず、寒い夜を過ごしている避難所が多いようですが、現地で必要な燃料はもちろんのこと、物資輸送のための燃料確保は、改善されてきてるのでしょうか....?
孤立した避難所にも、早く救援物資が届くといいですね...


普通の日常が、そして大切な人が、一瞬にして奪われてしまった被災者の方の心の傷は図り知れません。何と言葉にしたら良いのか、私にはとにかく願うことしかできませんが、少しでも多くの人の心に安心と平和が訪れますように。そして東北の地と震災にあったみなさまが一刻も早く復興への道を歩めますように。

また、少しずつブログも更新していきたいと思います。

2 件のコメント:

  1. ほんとに毎日感謝して生きていかないとですね・・・つくづくそう思う今日このごろです・・・
    日本からの荷物、無事届いて良かったですね!
    嬉しいですもんねー日本からのもの。
    お父様の切手、素敵ですねえ。
    捨てずに取っておいた方がいいのでは??(笑)

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  2. >あろあろさん コメントありがとうございます。ほんと、荷物が思ったより早く届いて安心しました。カナダで安全な食料・飲料の確保に困ることなく暮らせていることに感謝しながら、日本の食べ物にもよりありがたみを感じてます。 
    そうなんですよね、切手は”収集してた”なんて言われたから捨てるに捨てられなくて...(笑)

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