2011年6月16日木曜日

Cunacks 優勝逃し...

4月から始まったStanley Cup Playoff(スタンレーカップ)。

バンクーバーの地元チーム Cunacks(カナックス)が順調に勝ち進み、17年ぶりに決勝進出してからはバンクーバーは異様な盛り上がりを見せ、街全体がバンクーバーオリンピックの頃を彷彿させる賑わいでした。

同じく決勝に進んだボストンのチームBruinsと全7試合をし、4試合を制したチームが優勝...ということでしたが、なんとお互いのチーム、ホームでの試合だと勝つような状態が続き、3-3で第7ゲームが行われたのが昨日のこと。しかも、Cunacksのホーム、バンクーバーで、です。

私が昼前に出かけた時には、夕方5時から始まるゲームのためにスポーツバーに行列ができ始めていました。行き交う人の70%がユニホームを着ていたかも。


日本語幼稚園からの帰り、ダウンタウンには16:30頃着くのですが、いや〜な予感が的中。バスが通る道の交通渋滞は半端なく、街の中はCunacks一色、興奮したファンで道が埋め尽くされてました。Cunacksを感じさせるもの一切を装ってなかった一般の(?)私は、かえって珍しかったかもしれません。



でも、試合が始まる前の、みんなの興奮は「ぜひ優勝を!」と意気揚々としたものであって、今思えばある意味平和だったのかもしれません。
というのも....

”ホームでは勝つ”のジンクスは見事に裏切られ、まさかの0-4での惨敗。
残念ながら、テレビで観ていて、素人の私でさえ、相手チームの確実なプレーに圧巻してしまったほど。とにかくゴーリーが凄い。

優勝しても街が大騒ぎになるのは目に見えていましたが、決勝まで来て、しかも今まで3勝しておいて優勝を逃したとなると、絶対に暴徒化したファンが何かを起こす、ということもずっと囁かれてきました。

案の定、試合終了直後は撃沈したファンの雰囲気を表すように、やたらと静かだな〜と思ってたら、だんだん騒がしくなり・・・。テレビのニュースでは、この後数時間ずっとこんな光景が映し出されていました。



(ニュースサイトより拝借)

日本のMSNサイトでもニュースを見つけました

1994年にも同じような暴動が起こったらしいですが、私はこんな酷いバンクーバーを見たことがありません!危ないからと絶対に家にいるように、と出張中の夫から当然のことながら外出禁止令が言い渡されていましたが、家にいて平和なはずなのに、我が家から目と鼻の先の場所で、炎上した車や暴れた人を抑える警官たちがテレビに映る度に、信じられなくて、でも恐ろしくて身震いしました。

おそらく、関係ない人たちが巻き込まれてケガを負ったことでしょう。周辺のデパートやお店のガラスもかなり割られてしまったみたい。惨憺たる街の光景といったら.... いくらお酒が入っていたとはいえ、試合に負けて興奮していたとはいえ、こういう幼稚で理性のない行動をする大人たちがこの街に潜んでいたと思うと、残念で仕方ないですね。

一晩明けて、今朝は昨日のことが嘘のように静かです・・・。でも外がどんな状態なのか、見るのがちょっと恐いかも。ショックを受けてしまいそう。


何はともあれ、選手のみなさまにはお疲れ様でした、と言いたいです。ここまで、本当に長い道のりだったと思うから。

来年はここで見ることのないスタンレーカップ。そう思えば、優勝を見届けられなかったけど、最後にカナダのホッケー文化を2ヶ月ほど楽しませてもらえてよかったな〜と思える気がします。

2 件のコメント:

  1. 本当に、僕も職場でこの光景を観て、、、その後、帰りにライオンズゲートブリッジから、黒煙をあげるDTの様子を見て、がっかりしました。
    本当に、選手の皆さんや善良なファンが可哀想でした。
    勝っても負けても、最後は拍手で称えてあげたかったです。

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  2. >jojojoさん 帰り、大丈夫でしたか?ライオンズゲートから黒煙が見えたなんて...。ほんと、本物のCunacksファンはこんな事しないと思うんですよね。次の日街へ行ったら、Georgia & Robson沿いのお店が損害を受けてて気の毒でした。酷い有様でしたね...

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